Feekazi

たとえばこんな沖縄暮らし

オリジナルということ

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いくら噛んでも良いから、また会いたいよペリドット・ペッシ

 

モノ作りに対する思いを綴った
【作ること、思いをのせること】(2010年7月14日投稿)をアップしました!

naya-okinawa.hatenablog.com

 

同じものを作っても、ある人が作ると素敵なのに、
別の人が作るとイマイチなのはなんでなんだろう。

 

クラフトだけでなく、絵・料理・音楽・・・何に対しても言えること。
キャリアとも、仕事の丁寧さとも違う。

それを人はセンスというのかもしれないが、漠然としていて良くわからない。

 

そのわからない部分を探り探り書いた記事ですが・・・・・・
やっぱり良くわかんないです。

 

*****

 

センスがあるかどーかはわからんが、
とりあえず、カゴ編み作家としてデビュー(?)するからには

何がしかの売り? 個性? 他との差別化できるものが欲しい。

 

7年前、「珈琲染め」というキーワードが閃いた私は、
とりあえず同じことしてる人が既存でいないか、ネット検索で調べました。

 

当時、私が調べた限りでは、
カゴやレースなどを「珈琲で染めてみた」って人はいたけれど、
それを商品化しているケースは見当たらなかった。

そしてどの人のも優しいライトブラウンで、これはこれで素敵だけど

 

私のイメージする、おばあちゃんのカゴみたいな濃いこげ茶のモノはない。
ここが私の「勝負どころ」じゃないかと考えた。

 

*****

 

それから色々試してみて、今の方法に落ち着きました。
個人的に、仕上がりにはとてもく満足しています。

 

今は珈琲染めのカゴで検索すれば、ウチのの他にも
いくつか出て来るけど、よそのを見ても、響きを聞いても
「やっぱええなぁ、良いの選んだなぁ」って思う。

それはやっぱり、自分は自分で考えた方法で作ってるっていう、
自負があったからかもしれません。

 

*****

 

ところが一昨日ネットサーフィンしていて、見つけたブログに驚いた!

 

あるカゴ作家さんが、色々な染色技法を検証していて、
そこに私のサイトと染色方法が詳しく載っていたのだ!∑(゚Д゚)

(ちなみにその方は、ウチのやり方はお気に召さなかったらしく
軽くディスられた気分・・・・・・だが、助かった・・・)

 

なんでわかったの!?

むかーし、まだオリジナル性とかに疎かった頃、
うっかり載せちゃったアメブロ記事は削除したし、いったいなぜ!?

 

・・・・・・で、ネット検索してみたら・・・・・・
数年前にお誘いを受けて寄稿した『沖縄の風』さんのブログに

 

 

 

私が! 書いてたー!!Σ(゚Д゚)

 

 

 

己はアホかーっ!?
∑(゚Д゚)∑(゚Д゚)∑(゚Д゚)

 

 

 

自分の不甲斐なさを呪いながら、なんでも簡単に
シェアされてしまうこのご時世。

もう、私だけのカゴじゃなくなってしまうのか・・・・・・と、胸が痛みました。

 

******

 

そして翌日。

 

一晩いろいろ考えたけど、やっぱり一度お願いしてみようと、
那覇市国際通りセレクトショップ沖縄の風』に電話しました。

こちらのお店が、2010年5月から2011年11月までネットで配信していたブログ

『沖縄在住の元気人が発信する 沖縄weekly voice』

naya-okinawa.hatenablog.com

  

県内のアーティストや、カフェやショップのオーナーさん達が
リレー形式で綴る、沖縄カルチャー ウェブマガジンの先駆け的存在でした。

 

電話に出たのは、当時色々とサポートしてくれていた橋本さん。


naya「ご無沙汰してます!今日はお願いがあって電話しました」

突然の削除依頼に橋本さんは驚かれたようでしたが、快く受け入れて下さり


橋本さん「折角記事をいただいており、全部削除するには
偲びありませんでしたので、一文を削除致しました!」

とすぐに対応してくださいました。ありがたい!!

 

*****

 

そして、一面識もないので躊躇しましたが、
件のカゴ作家さんにもメールで、謝罪と共に削除のお願い。

 

「カゴという普遍的なものだからこそ、他とは違う付加価値を
オリジナルのものをと試行錯誤して編みだしたのが、この珈琲染めです。

 

知ってしまえば、たいしたことないと思われるかもしれませんが、
自分のブランドの肝の部分、他との差別化となる、
私にとってはとても大切な所なのです。

 

昔はそういう事に疎く、染色方法を
軽い気持ちで開示してしまったこともあったのですが

今は自分のブログからも削除し、
よそに寄稿した文章も訂正していただいています。

 

創作活動をされている方ならご理解いただけると思います。
なにとぞ、ブログ記事の訂正をよろしくお願いします。」

 

 

 

結果は・・・・・・

 

 

 

早急に記事の削除をしていただけました! 

 

 

 

自分もブログを書いているので、ひと記事ひと記事思い入れがあります。
消してと言われて、簡単に消せるものではないのです。

そこを聞き入れて下さって、ありがとうございました!!

 

*****

 

今回のことで、改めて思ったこと。

 

技術は模倣され、継承されていくものだけど、
そのブランドの肝となる部分は、軽々しく開示しちゃいけない。

モノ作りで大切なことは数あれど、「詩的な感性」なんて
フワフワしたものより、死守すべきは「独自性」だ。

 

もうっ!!
数年前の俺を、張っ倒してやりたいっ!!
∑(゚Д゚)∑(゚Д゚)∑(゚Д゚)