Feekazi

たとえばこんな沖縄暮らし

南の島でカゴを編む⑥

f:id:naya-okinawa:20190504163301j:plain

なんかこのペリドット・ペッシ、顔むくんでてブサ可愛い~!

 

さて、イベント出店を安請け合いしちゃったnaya。

naya-okinawa.hatenablog.com

  

割り当てられた販売スペースを埋めるのに、
カゴが10や20じゃ足りないよ!∑(゚Д゚)

 

毎日毎日、ひたすら編む!
出勤前に編む!!
帰ってきてから編む!!

しまいには勤め先まで持ち出して、休憩時間に編む!!

 

当時パートで勤めていたホテルでは
「フロントのnayaさん、カゴの副業始めたんだって」と
すっかりウワサになっていた。

 

そして、本末転倒!?

 

休みの日にも引きこもって編んでいて、すっかりカゴ教室から足が遠のき、
イベント終了後も委託販売に追われ、気にはなっていたけれど

先生に会ったら何て言おうか考えると、ますます気が重くなり・・・・・・

 

先生、「やっぱりアイツは口だけだった」と思ってるんだろうなぁ・・・・・・

でも、やっぱスジは通さないきゃダメだよなぁ・・・・・・

 

*****

 

そしてすっかり疎遠になっていた、数か月後のある日、
思い切って、南城市のアトリエを訪ねてみた。

 

naya「先生、ご無沙汰してます」

  

アトリエの庭先には、刈り取ったクバの葉の山。

先生は、ヤシやクバなど自ら採取したものを資材に加工し、
誰にもまねできない、まったくオリジナルなカゴを作る。

シンプルでありふれたカゴを求める私とは、真逆の存在だ。

 

始めは「好みが違う」なんて生意気言ってたけど、
何十個もカゴを編むうちに、先生のすごさが改めて身に染みた。

 

こんなたわけたド素人が、
なんちゃってカゴ作家を気取ってるなんて、調子いいもいいとこ!

怒られたって、呆れられたって、しょうがないよなぁ・・・・・・

 

naya「全然通ってこれなくて、すみませんでした」

  

naya「あと私、いま調子こいて、
あちこちでカゴ卸してるんですけど、相談もなしにスイマセン!!」

 

 

 

すると、先生が私をギロリと睨んだ!

 

 

 

 こ、こえぇっ!!!∑(゚Д゚)

 

 

 

 先生「やっぱりね! アナタはそういう人だと思ったわよ!」

 

 

 

 ひえ~~~っ!!∑(゚Д゚)

ごめんなさいーっ!!
∑(゚Д゚)∑(゚Д゚)∑(゚Д゚)

 

 

 

 「骨がある子だと思ってたわ!」

 

 

 

 ・・・・・・・・・・・・へ?

  

 

 

先生は、なぜか嬉しそうに
私を中に迎え入れてくれた・・・・・・。

 

*****

 

現在、小川京子先生はアトリエを故郷の宮古島に移し、
地元の人たちも巻き込んで、精力的に創作活動を続けられています。

okinawaclip.com

 

離島は本島以上に、霊的な磁場が強そうなので、
きっとあの頃以上に、魔女度も増して

ヒリヒリするほど才気ばしった作品を、作り続けている事でしょう。

 

(おわり)

 

 

 

スタジオゆい

www.studio-yui.com