南の島でカゴを編む①
本日は、私が籐カゴ編みを習うきっかけとなったお話
【珈琲染めのカゴ『naya』】(2010年6月25日投稿)をアップしました。
沖縄でドライブ三昧のショップ巡りをしている内に、雑貨の魅力に目覚めた私。
ちょうどその頃、沖縄でも流行し始めていた
クラフトテープのカゴ編み(エコクラフト)にハマり
作って持ち歩いている内に、当時勤めていたホテルで
「欲しい」という人がポツポツ現れ
20個も作ると、まとまった金額になりました。
さてこれで、何をするか?
エコクラフト作家になることは、実はとうの昔に諦めてました。
だってあれ、すごいんだもん!!
紙でできてるとは思えない、超絶技巧の世界。
丈夫でカラフルで、編み方も凝っていて・・・・・・到底勝負にならんわ・・・
*****
布小物はもともと作家の最も多い激戦区だし、
ナチュラル服は、自分が似合わないから却下。
木工は場所を取るし、陶芸や、ガラス工芸、革細工は
初期投資や原材料にお金がかかって大変。
材料一つあればできるもの・・・・・・
編み物?
いーや、沖縄でニットなんて、考えただけで暑苦しい!
どーせなら、もっとスキマ産業的な、
まだ誰もやってなくて、目立つヤツ(打算的)
この頃、骨董にもはまり始めた私は、ヨーロッパの田舎や
日本の古民家の写真集に、アイデアはないかと探し始めた。
そして見つけたのが・・・・・・
カゴ!!
田舎の納屋で働くカゴ!
市場で野菜が山と盛られたカゴ!!
オードリー・ヘップバーンが下げてるカゴ!!!
これじゃあああっ!!!∑(゚Д゚)
・・・・・・でも、実際に骨董市で見かけるカゴって、
臭そうで、虫くってそうで、正直引く・・・・・・(コラ)
そして現行品のカゴは、ニスでテカテカ光ってて、
思ってるのと違ーう!∑(゚Д゚)
私がイメージする理想のカゴ・・・・・・
それは、マットな質感で、
古ぼけたものにしかない、陽に焼けた深いこげ茶色。
ただ染めるんじゃ、つまらん。
もうひとつの趣味、カフェ巡りも活かして、珈琲で染めてみよう!!
珈琲染めのカゴ!なや!!
いんじゃね???
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手を動かすより前から、妄想先行で始まったのは
むかーし務めたデザイン事務所で
「手を動かす前に、コンセプトを固めろ」と耳タコで言われ続けたせい?
否、根っからの妄想癖だから。
南の島で、天然素材のカゴを編む私・・・・・・
なんて涼しげ!! おまけにエコ!!
うつくしーっ!!!
さっそくネットでウキウキ!
「カゴ編み教室」を探したところ・・・・・・
・・・・・・な、ない!!!
沖縄どころか、日本中探しても、
カゴ教室なんて、ほっとんどないよ!?
ま・ぢ・か………onz
頭の中では、すでに100個は作って、
人気作家になった妄想を打ち砕かれた、落胆たるや・・・・・・(アホか)
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良ーい考えだと、思ったんだけどなぁ~・・・・・・はぁ(溜息)
常時、思いつきとハッタリだけで生きてきたので、
こういう頭打ちは慣れっこだったのに
なぜか今回に限って、思いのほか引きずる私。
年に一度の里帰り中、東京のカゴ教室に通ってみるか?
などと思いめぐらせながら、南城市から職場のホテルに届いた、
地域観光のガイドブックを並べていたら・・・・・・
カゴ教室『スタジオ ゆい』のページを発見!!
これって、、運命じゃね?
(つづく)