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たとえばこんな沖縄暮らし

古道具目録005

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ピューターの大皿


ピューターとは、錫(すず)と鉛を主成分とした合金。

 

中世ヨーロッパでは「貧乏人の銀」とも呼ばれ、
銀製品の代用として庶民に愛用されていたものが

19世紀のアーツ・アンド・クラフツ運動により、
工芸品として再評価を受けるようになりました。

ja.wikipedia.org

 

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佐敷のイタリアンカフェ『ビーナチュラル』で

naya-okinawa.hatenablog.com

 

フランス土産の金属製の皿を見て以来
(今思えば、あれもピューターだったのかも)

その黒々とした渋い趣や、どっしりとした重量感に憧れて、
青絵の古伊万里や、大木からくり貫かれたこね鉢と共に

いずれは古道具のコレクションに
加えたいと熱望していた逸品です。

 

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この一枚は、直径が31cmと、かなりの大皿。

 

沖縄骨董のジェラルミン製食器と同じで、
鋳物ってデコラティブなものも多いので

こうしたシンプルなものを見つけると、
躍り上がってしまうほど嬉しくなるのです。

 

色とりどりのフルーツや、新鮮なサラダを盛り付けても良いし

母が数十年愛用していた、
パイレックスティーセットを無造作に置いて

「ドリンクはセルフでね」なんて、
お客様を気楽にもてなすのにも良いかも。

 

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乗せたもの全てを引き立てる、シックな色合い。
シンプルながら、存在感のある佇まい。

 

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裏返すと、ぷっくりとした可愛いフォルム。

 

まさに、いぶし銀のごとき味わいの
200年前に作られたこの皿は

那覇の浮島通りにあるアンティークショップ
『20世紀ハイツ 那覇ギャラリー』で購入しました。

naya-okinawa.hatenablog.com

 

18世紀後期から19世紀初め。
出所はドイツですが、ヨーロッパ各地を転々としてきたことでしょう。

いくつもの戦火をくぐり、多くの家族の食卓に上って、
めぐりめぐって沖縄の我が家にやってきたんだね。

 

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2個押された裏印も、異国情緒あふれて素敵。

同日手に入れたもうひとつのお宝は、次回のブログでご紹介します。

 

 

 

20世紀ハイツ 那覇ギャラリー

www.20century-heights.com