アキレス腱断裂⑨~手術前夜に遺書を書く~
バレーボールで痛めたアキレス腱の手術を明日に控えた私。
ナイチに住む姉と妹に、手術の報告メールを送りました。
「アキちゃん、アイちゃん、こんばんは。
急だけど、明日14時から手術することになりました。
大丈夫だと思うけど、万が一のことがあった場合、
二人のうちどちらかに電話がいくのでよろしく。
ちなみに私の保険証には、脳死になった場合と、
心停止になった場合は、全ての臓器提供OKの印があります。
むやみな延命治療は、かたく拒否します。
部屋の〇〇〇の中に、ソニー生命の資料が入ってます。
そこに入ってる名刺のムネヒトさんに問い合わせれば、
保険に関しておまかせできます。
葬儀や墓石に興味はないので、ゼロ葬を希望します。
家の中のガラクタは処分する前に、
浦添の「シュシュ」という古道具屋さんか、
那覇の「20世紀ハイツ」というアンティークショップに、
出来るだけ引き取ってもらってください。どちらも知り合いです。
たいせつな事はひとつだけ、
ペッシが私の部屋で留守番してるので
ペッシの保護と、その後の飼育を私の代わりにお願いします。」
・・・・・・遺書だわコレ。Σ(゚Д゚)
でも、今回に限らず、私の身に何かあって、
私自身が決定を下せないような場合
姉と妹に、例えば「生命維持装置を外すか続けるか?」
みたいな、重い決断させられない!!
口では「葬式とかいらないよ~」なんて言ってたって
いざ、私が死んだ後、墓も葬式も無い状況を見て、
残された二人が、白い目で見られないとも限らないから、
ちゃんと文書で残しておかねば。
(財産なんてないけど、なけなしのお金が残っていたら、
墓葬式よりむしろ、ペッシの養育費に使ってほしい!)
ちなみに私の父は生前、墓も葬儀に呼ぶ人のリストも決めて
娘達が困らないように準備していてくれたのに、
それでも、親戚でもない人から文句が出た。
(勝手に「お別れ会だから」とあちこちに触れ回られて、後から
「故人の意向と違うので」とお詫びの電話をかけるのが大変だった)
かくして、大げさすぎる手術報告という名の遺書を
送った私に対して、姉と妹からは即座に
姉・妹「了解~(*´ω`)b」
と、ライトな返信が送られてきた。
アキレス腱の手術で死んだなんて人、聞いたことも無いけど、
何が起こるかわからないし
今後私が「改訂版」を出すまでは、不慮の事故とか、
突然死とかした場合は、この意志を優先してほしい。
アキちゃん、アイちゃん、頼んだぞよ~!!
(つづく)