アキレス腱断裂⑱~スパルタなリハビリ~
バレーボールで断裂したアキレス腱手術の翌日、
担当医師の回診の後も、リハビリの先生が病室に来た。
若いイケメンで、ラッキー♪
リハビリ「nayaさんこの松葉杖、痛くないですか?」
naya「めっっちゃ痛いです!」
すると、リハビリの先生は、私の松葉杖を持って立ち去り
戻ってきた時には、杖の脇にあたる部分と、
手で握る部分に包帯が巻かれ、ふっくらとした手触りになっていた。
naya「あ、これなら痛くない!」
なんて優しい!さすがイケメン。
そしてバージョンアップした松葉杖を抱え、
車椅子に乗せられて、院内のリハビリセンターへ。
ここでまず、バーを握って歩行の練習、松葉杖での歩行練習、
4~5段くらいの模擬階段を使っての昇降練習。
ここまでは、アキレス腱断裂の診断を受けた、
最初の通院日に受けたリハビリと一緒。
リハビリ「問題ないですね。
nayaさんのお宅やお勤め先に、階段はありますか?」
naya「アパートの3階に住んでるんですが、エレベーターがありません」
リハビリ「じゃあ階段の練習を、もう少ししましょう」
そう言って、先生に連れて行かれたのは・・・・・・
非常階段!?Σ(゚Д゚)
リハビリ「ここを降りてください」
げっ!
何気ない階段も、松葉杖で降りろと言われるとスゴく怖い!
リハビリの先生がそばについてるとはいえ、
おぼつかない足取りで、うっかり踏み外したら、
アキレス腱再断裂じゃすまなそう!?
リハビリ「これができないと、明日退院できませんよ」
ひえ・・・・・・ッ!?
これは何がなんでもやりきらなければ!!
なんとか下まで降りて一息つくと間もなく
リハビリ「さ、今度は昇りますよ」
ですよねー
リハビリ「さあ、これ昇りきったら、
カルテに『松葉杖な使用は問題なし』って書けますからね。
退院できますよ、頑張ってー」
きっつ―――ッ!!
(つづく)
アキレス腱断裂⑯~お見舞いにミント~
バレーボールで断裂したアキレス腱の
手術をした翌日
会社の同僚達が、お見舞いに来てくれました!
総務のミホちゃんと、営業の日高さん、親泊さん、大浦さん。
営業さん達は、朝から会社の畑で社長と専務とご一緒に
農作業した帰りなので、きっと、お二人の意向なのだと思います。
ありがたいことです。
(nayaの会社では、無農薬有機栽培の健康茶などを
製造販売しているので、農作業は虫との戦いで本当に過酷です)
naya「お仕事中にすみません、はしゃぎすぎてケガとか、
私らしすぎて笑えない・・・・・・」
猛省します!!
ミホ「nayaさんが言ってたのって、コレ?」
そう言ってミホちゃんが取り出したのは、ハッカ油。
は~!これこれ!!
スプレーボトルに入れて水で割ると、即席フレグランスのできあがり!
ベッド周りに吹き掛けると、スーッと爽快!
頭皮にプッシュすれば洗髪できない不快感も、すっきりリフレッシュ!
は~・・・・・・!
ミント好きの方は、ぜひお試しあれ。
お見舞いにおやつも色々頂いて、久しぶりに食べる甘味に感動~!
ミホ「そう言えば、nayaさん、買い物はどうするんですか?」
naya「生協に入ったから大丈夫!」
退院後もしばらくは松葉杖生活で、自力で買い物できそうもないから、
休み中真っ先にしたことは、生協(コープ)の配達を頼むことだった。
たった一人の療養生活。
本当の始まりは明日、退院してからだ・・・・・・!!
(つづく)
アキレス腱断裂⑮~楽しい座薬講座~
バレーボールで断裂したアキレス腱の手術をした私。
その夜、麻酔が切れて痛みを訴える私に、
看護師さんが提案したものは・・・・・・
看護師「座薬の痛み止めなら、
効き目も強いし、即効性もあります」
naya「で、でも私、やったことないんですけど・・・・・・」
こんなことなら、痔のひとつでも
やっときゃ良かった!(ボラギノール)
看護師「大丈夫、私が指導します」
naya「しどッ!?」
こうして深夜の『誰にでもできる!楽しい座薬講座』
が始まりました~
***
看護師「座薬の滑りが良くなるようにゼリーを塗って、
お尻の穴に押し込みます」
naya「ぐぬ―――!!」
看護師「私なら第二関節まで入れますよ!頑張って!」
naya「ぐぬぬぬぬ~!!」
看護師「はい、上手にできました~」
やった・・・・・・やったよ教官・・・・・・!
人生初の座薬を無事挿入し、安堵する私。
naya「・・・・・・ハッ!痛みが無い!?」
看護師「まだです」
naya「なおった?」
看護師「治ってません」
でも、座薬が入れられた達成感からか、痛みが軽減した気がする。
こうして、またひとつ大人になった私は
おばあのイビキを子守唄に、安らかな眠りについたのでした・・・・・・
(つづく)
アキレス腱断裂⑭~手術後の痛み~
バレーボールでアキレス腱を断裂した私の入院第一夜は
かしまし娘こと三人のおばあの、イビキや徘徊で
眠れることなく、時間ばかりが過ぎていきました。
腕には点滴、尿道は管。(-“”-;)
腰から下は未だ麻酔が効いているため、なんだかものものしいけど、
足首をほんの4~5センチ切っただけで、ここまでする必要ある?
この時の私はまだ、入院の意味をわかっていませんでした・・・・・・
***
いぃいぃぃ
いっだぁああい!
ラジオのおばあも寝静まった丑三つ時。
病室のベッドで私は悶え苦しんでいた。
脊椎麻酔が切れてきて「あ、足動く!」と喜んだのも束の間、
硬いギブスの中に足が当たって痛い!
ベストポジションを探して、モゾモゾ動いていると
ビリビリビリッと足首に激痛!
そりゃそーだ!
切って縫って、ホチキスでとめてんだから!
麻酔が切れたら、痛くないわけないっての!!Σ(゚Д゚)
しばらくベッドで呻きながら耐えていた私だが、
徘徊していたおばあを連れて現れた看護師さんに、
ついにヘルプミー!!
naya「足が痛くてしょうがないので、モルヒネ打ってください!」
看護師「ロキソニン飲みますか?」
ロキソニンは初診で処方され、家でも毎食後に飲んでいた痛み止め。
naya「ロキソニン、だめ。
全然効かないから、もっと強いクスリを・・・・・・!」
私の場合、市販の痛み止薬だと薬疹が出るため、
使える薬には制約があるのだろうが、無理を承知で懇願!
すると・・・・・・
看護師「・・・・・・座薬、使いますか?」
naya「ざやッ!?」
ボラギノール!?
(つづく)
アキレス腱断裂⑬~手術内容と入院第一夜~
バレーボールでおったアキレス腱断裂の
手術を終えたばかりの私。
およそ2時間に渡る手術の内容がこちら。
↓ ↓ ↓
①手術中は麻酔で呼吸が浅くなるため、酸素マスク装着。酸素と一緒に鎮静剤も噴霧される
②腰に脊椎麻酔を打ち、下半身の感覚を麻痺させる
③足首の後ろ側の皮膚を切開する
④ヒフク神経を避けながら、切れたアキレス腱を、体内に吸収される特殊な糸で縫合する
⑤患部を洗う
⑥皮膚を医療用ホチキスでとめる
⑦ギブスで固定して、終了
まー、私は①で爆睡して、覚えてないんですけどねー。
***
そして手術を終えた今、病院のベッドで点滴打たれて寝ています。
私に貸し与えられたのは、4人部屋。
三人のおばあちゃんが同室で、
皆さん大人しい方々なので安心していたら
夜は期待を裏切られましたーーー
う、うるさい・・・・・・!!Σ(゚Д゚)
隣のおばあは、イヤホンから漏れ聞こえるラジオの音が
大きすぎて、内容がハッキリ聴こえるし
向かいのおばあは、イビキがすさまじいし
はす向かいのおばあは、
徘徊が著しくて、おちつかなーい!
なるほどこれが相部屋というものか・・・・・・
と、初めての入院を噛み締める
入院第一夜なのでした。
(つづく)
アキレス腱断裂⑫~手術終了~
「nayaさん、終わりましたよ」
肩をポンポンと叩かれて、ハッと我にかえる。
ふぁッ!?Σ(゚Д゚)
バレーボールで切れたアキレス腱の手術を受けていたハズが、
いつの間に意識を失ってたの!?
ってゆーか、麻酔打たれた記憶すらない!?
どうやら鎮静剤だけで爆睡してしまったらしい私は、
なんとか手術の痕跡を探そうと、目だけキョロキョロさせるも後の祭。
手術のレポートどころか、脊椎麻酔の感想すら抱けませんでした。
(今にして思えば、あのデカすぎる注射器も
酸素マスクに注入した鎮静剤のものかもしれん・・・・・・)
***
入院ベッドに寝かされたまま、自分の部屋に戻される私。
点滴と血圧と検温。胃腸が麻酔で動かない状態なので
夕食もとれないけど、朝から何も食べてないのにお腹もすかない。
腰から下は、ホントにまったく動かなくて不思議な感じ。
naya「ハッ!トイレはどうしましょう!?」
尿瓶?それともオムツ!?
看護師「安心してください。尿道に管が入ってますよ」
ぎゃーーーん!!Σ(゚Д゚)
看護師「ほら、もうこんなに出てます」
まさかの垂れ流し!?全然、自覚なかった!
介護護するのが大変なのは言わずもがなだが、
介護される方も、自尊心との闘いなんだなと、改めて思う。
(つづく)
アキレス腱断裂⑪~いよいよ手術!~
バレーボールでアキレス腱断裂した私。
検査は前日に済ませていたので、入院早々手術!
朝6時以降は水も飲んじゃいけなかったので、
脱水症状を防ぐため、点滴を打たれる。
注射の時、私はしれーっとしてるので、
痛みに強いと思われがちだが、実は痛いの大嫌い!
だから痛みを極力感じないように、脳を騙すため
自分をド変態だと
思い込む!Σ(゚Д゚)
表向きは涼しい顔をしながら、
迫りくる注射針に、ドキドキワクワク!
来る来る来る!
キタ━(゜∀゜)━!!
くっふー!!
き、気持ちいぃ・・・・・・ガクッ(昇天)
これマジで、痛みが軽減されるのでオススメです。
***
さあ、時刻は午後2時、
いよいよ手術です!
ここ、南部病院では、ストレッチャーを使うことなく、
入院中に過ごすベッドで移動。
手術もこのまま行います。
いよいよ手術室に到着!
テレビでよく見る、ライトの集合体みたいな照明が眩しい!
今回は下半身だけの部分麻酔なので、
こと細かにレポートするのが私の使命!
とはいえ前日、麻酔科の先生から
「脊椎麻酔ですので、腰の辺りの背骨の、骨と骨の間に注射します」
と言われた時は、正直ビビった。
naya「え、痛くないですか?(注射)」
麻酔医「腰から下は感覚ないから、大丈夫ですよ(手術)」
naya「さすがにちょっと怖いかも(注射)」
麻酔医「麻酔すると呼吸が浅くなるので、酸素マスクするんですが、
その時一緒に鎮静剤も噴霧してるので、
手術自体はボンヤリしてる内に終わります」
naya「……」
手術はともかく、腰に打つという脊椎麻酔への不安が拭えぬまま、
ついにこの時が来てしまった!!Σ(゚Д゚)
大丈夫か私!?
いつものド変態作戦が通用するのだろうか?
ドキドキしながら、看護師さんの指示のままに寝返りをうって
うつ伏せになり、酸素マスクを付けられる。
「nayaさん、私です」
振り向くと、麻酔の先生。
手には見たことも無いような、どデカイ注射器!?
naya「そ、それは……!?」
麻酔医「これから麻酔を打ちます」
naya「それは・・・・・・、痛い・・・注射・・・・・・です・・・・・・か・・・・・・」
暗転。
(つづく)