Feekazi

たとえばこんな沖縄暮らし

理想の人(沖縄婚活記㊴)

f:id:naya-okinawa:20190512165414j:plain

山手十番館。バラの季節だったら良かったのにな。


「・・・・・・・・・で、上手に別れられたの?」

 

風邪っぴきのアツシさんに別れを切り出した、その後。
我が家でお茶を飲みながら、来客が尋ねた。

naya-okinawa.hatenablog.com

 

naya「うん。『元カレの気持ちがわかるよ』って捨て台詞付きで」

「何それ!? 僕は全然わかんないんだけど!?」

  

そう、お客は元カレ。
別れてから、実に3ヶ月ぶりの再会でした。

 

 

naya「あの後、私思ったんだぁ」

 

アツシさんの、ちょっと変なとこに目をつぶっちゃえば、
結婚できたかもしれないけど 

彼の職場は中部だし、南部の今の職場に通うわけにもいかないから、
仕事をやめなきゃならないでしょ。

それでも遅かれ早かれダメになってただろうから、
別れたその後の私ってば・・・・・・

 

 

  

仕事は無い 

部屋も借りられない 

親も死んで、帰る実家も無いから

 

ほんと、悲惨な人生まっしぐらだったなぁって。

 

 

  

naya「そう考えたら、ペッシと二人っきりの今の生活が、
なんて自由で、地に足の着いた、安心できるものなんだろうって」

 

改めて思った。

 

 

結婚はセイフティーネットになるかと思ってみたけど

自分以外の誰かに生活をゆだねるのって、
自分一人で生きてくよりずっと、不確かで不安。

 

 元カレ「じゃあもう、誰とも付き合わない?」 

naya「まさかっ!」

 

互いに自立して、二人ですれば楽しいことだけシェアしたいって人、
なにも私だけじゃないと思うんだよね。

男の人だって、女性の人生丸ごと背負い込むのは
しんどいって人、いるんじゃない?

 

この人となら、そんな人生もあるような気がしてたんだけどなぁ・・・・・・

 

なんて、目の前で紅茶を飲む懐かしい姿に、
かつて夢見た未来を思い描いていた。

 

f:id:naya-okinawa:20190512170057j:plain

山手十番館に置かれていた、古いバギー。凝ったカゴ編み細工が美しい。

 

(つづく)

 

naya-okinawa.hatenablog.com