絵画のような空間へ
墨色の壁に、カゴに盛られたフルーツやアンティーク家具。
窓に縁取られた木立は、さながら絵画のようで・・・・・・
『美ら海水族館』と『今帰仁城跡』との狭間、
観光名所の通過点として通り過ぎるにはあまりに惜しい。
アトリエカフェバー『誠平』は、ここが本島北部
「やんばる」ということを忘れるさせるほどの洗練された空間で
この為だけに来ても良いくらいに、素敵な若いご夫婦が営むカフェなのです。
この日はうっかり、オープン前の掃除時に訪れてしまいました。
「すいません、すぐ帰ります。
でも少しだけ、ブログに載せる写真撮ってもいいですか?」
この不躾なお願いに、このカフェのオーナーは
「いいですよ、ちょうど一息入れようと思っていたところです」
と、とびきり美味しいアイス珈琲を淹れてくれました!
こちらを尋ねるのは、これで3回目。
一度目は、可愛らしい小さな奥さんが大きなおなかにフウフウ言ってて、
カゴが大好きで、飼っている犬がコレクションのカゴに入りたがって困る、
という話を聞かせてくれました。
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再び訪れたのは、そろそろ赤ちゃんも誕生したのではないかという頃。
案の定、産まれたばかりのちびちゃんに慌しくしている真っ最中で、
ご主人にお祝いとして、ユーカリのドライと新作のカゴを手渡して帰りました。
その時もたしか「琉球紅茶のチャイが、思ったより香りが出なかった」
と言って、ドリンクのお代を受け取ってもらえませんでした。
香りがないなんてとんでもない、もちろんとても美味しかったんですよ。
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そして今回、元気になった奥さんと、掃除の手を止めさせてしまったご主人。
さらに可愛いビーグル君にまでお付き合いいただき、
恐縮しながらティータイムへ突入しちゃいました。
誠平はお洒落なだけでなく、お料理やドリンクにも定評があり、
『沖縄レストランガイド』でも紹介されたほど。
さらに、どこか蔵を思わせるお店の奥には
まさに蔵からの掘り出し物のような雑貨スペースもあり、
その静謐なおもむきは「祖父の書斎」といったイメージ・・・・・・
・・・・・・と思っていたら誠平という店名自体、
オーナーのお祖父さんのお名前ということでした。
そして嬉しい話がひとつ。
沖縄では、こどもが生まれて100日目に「百日祝い」という
盛大なお祝いをするのですが、その時
友達からお祝いにnayaのカゴをプレゼントされたというのです!
「それはまた・・・、マニアックな人がいるもんですねー!」と驚くと
「沖縄は狭いからね」
「集まるんですよ、そういうのが好きな人が」
カゴはこれから私を、どんな人達に導いてくれるのでしょうか・・・・・・
atelier cafe bar 誠平