緑の中の、小さな白い箱
まるでお店全体が、素敵な贈り物のつまった白い小箱のよう・・・・・・
本部町伊豆味の山あいに、
アーティスト夫婦の営む雑貨店『カタチ』があります。
元倉庫とは思えない、白い洗練された建物は、
お二人が手作りでリフォームしたもの。
深い青でペイントされた扉には、改装中に庭で拾った何かのパーツが
ドアノブ代わりについていて、まるで素敵なオブジェ。
看板以上に、この向こうに広がる空間への期待を盛り上げてくれます。
店内にはオーナーさんの集めた、長く使える上質な生活雑貨や、
遊び心のある可愛らしいオモチャや文具が並び
古着も繊細なニュアンスのものばかりがセレクトされていて、
初めて訪れた時は、そのセンスの一貫性、好みのブレてなさに感嘆!!
日頃、木の実のようなアクセサリーを作っている可憐な奥さんは、
店舗のコンクリートの床を一人で仕上げ
雑貨ファン垂涎の可愛らしい脚立や小棚を作る木工作家のご主人は、
もともとあったアルミサッシの大きな窓をつぶして、
木の枠のスタイリッシュな窓を自作してしまうというんだから
そのセンスと行動力が羨ましい!!
お二人の本格的リフォーム日記は、こちらのブログでご覧いただけます。
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この日ご家族でお買い物に来ていた、ハンドメイド作家のёdacoさんが
「人柄は作品にあらわれますよね」と言っていて
それなら、この店全体に溢れる心地よさそのものが、
やっぱりご夫婦のお人柄なんですね。
真夏の暑い日に軒先で出された、一杯の氷水のようなすがすがしさ。
そんな『カタチ』の白を切り抜いたような、
野田琺瑯の器を買ってこの日は家路につきました。
暮らしの道具店 カタチ