錆の美学
最近、沖縄はおかしな天気。
ギラギラ真夏の焼けつく太陽が照ったかと思えば、
通り雨というより通り台風!?
猛烈な風と大雨がゴオォッと吹き荒れて・・・・・・そしてまた、晴れ。
今日もそんな天気の合間をぬって、厚い雲の隙間から
お天道様が出たと同時に、えいやっとドライブに繰り出しました!
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今日のランチは、宜野湾のカフェ『ラッコルタ』。
外人住宅をリフォームした可愛いお店なのだけど、
パスタやリゾットの茹で加減が絶妙ですごく美味しいの。
私の一押しはチーズケーキ。しっかりしたお味で大満足です。
『ベイクドレア チーズケーキ』¥450、『水出しアイスコーヒー』¥450、
それが、ケーキセットにすると¥800。
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その後は、浦添の古道具店『シュシュ』で、一時間以上も店内を吟味して、
見つけたのがこのティン缶。
なんたる錆!
さびサビSABI!!
シュシュさんはなぜか物陰、奥の方、他の雑貨の下あたりに、
い~いモノが隠されているので、今日も宝探しの感覚で、
あちこち覗き込んで、この子に巡り合えました。
おまけに「お店の裏にスクールチェアがありますよね~。
リペアして出すんですか?」って聞いたら
「良かったらおひとつどうぞ」ですって!!Σ(゚Д゚)
「あんなの貰って喜ぶのは、nayaさんかcotonさんくらいですよ」だって!
さっそくお言葉に甘えて、拝借してきましたよ。
さあ、どう料理してやろうかな!?
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私は本当に古いもの、特に錆びたものに目がないのです。
前の前のホテルを辞める時、餞別に貰ったのは、
ずーっと目をつけていた、パントリーで使っていた茶缶。
それはそれはもう、錆び果ててまっ茶色!
新しくて綺麗なものが一番だと思う自分なら、
買ったその日が幸せのピーク、後は色あせていくだけでしょうが
古いものの美しさに目覚めた時、これから続く時の流れが待ち遠しく、
輝いたものに変わっていく。
今日買ったこのティン缶だって、何十年も前の異国で生まれたもの。
その多くは、ただ捨てられていくだけだったのに、この子だけは
この錆を美しいと思った、誰かが大切に使い続け
この錆を美しいと思った、誰かの手によって海を渡り
この錆を美しいと思った、シュシュさんがお店に置いて
この錆を美しいと思った、私の元に辿り着いた。
私は錆の美学の継承者。
いつか、この錆を美しいと思う人に譲り渡すまで、大切に守り続けるの。
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2019/05/01追記
現在、ラッコルタは閉店されています。
chou chou