セカンドインパクト『蓬莱丸』③
『蓬莱丸』レビュー・パート3
TSJ初のSF時代劇!
その全貌を暴きます!!!(ネタバレあり)
今回はポスターの円で囲った
〇 恭平さん
〇 津波さん
〇 圭一さん
のお三人と、その演じるキャラクターについて語りまーす!
※初めて読むならこちらから↓
naya-okinawa.hatenablog.com
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◆ 金剛三輪坊(俳優:比嘉 恭平)
キヨと清十郎、二人の目的は、蓬莱丸の不老不死の血の力を解く為に、
山寺に篭る高僧・久米法師に会って、力を貸してもらうこと。
生き血に価値がなくなれば、この救世主の命を狙う者も、いなくなる筈・・・・・・
一方それを阻止すべく、帝の命を受けて追うのは、
やっさん演じる右将軍・武別尊の部下
金剛三輪坊の三兄弟。
伸縮自在な刀を操り、闘う姿のかっこいいこと!
個性的な三つのキャラクターを、ひとりで演じ分ける比嘉 恭平さんとは、
実は意外なところで対面したことが。
美しい海を見下ろす、我が家からほど近い、
南城市・知念にある一軒のカフェ『芝居茶屋 にらい☆かない劇場』。
こちらでお茶をしている時に見た、すごく素敵な男の子。
どこかで・・・・・・どこかで見たような・・・・・・あーっ!
「失礼ですが、チームスポットジャンブルの……?」
「あ……はい」
恭平さんは、当時こちらのお店のスタッフでした。
今もそうなら、きっとファンの名所になってることでしょう。
そんな彼の演技は、実はとってもツボなのです。
与えられた役を、演出家の指示通りに、まっすぐ演じるのではなく、
誰にも明かさない自分だけの解釈を、に秘めているような感じ。
それが深い奥行きになっていて
前回の舞台『TOPS』の時から、すごく気になっていたのです。
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◆ めくらの与平次(俳優:津波 信一)
そして彼らが道中で会うのは、謎の薬売り・めくらの与平次。
与平次役の津波 信一さんは、沖縄で知らない人のない有名な喜劇役者。
テレビ・ラジオ・舞台を問わず、マルチに活躍されていて、
TSJメンバーの活動の基盤は、個々の努力ももちろんあるけど
津波さんが長年かけて築き上げてきた、信頼と実績によるものが大きいはず。
『第一回 沖縄マルチ パフォーマー オーディション』終了後、
優勝者は人気劇団『スーパー・エキセントリック・シアター』に
修行のため上京したりもしてたけど、前評判ほどの華々しさもなく
このまま忘れ去られてしまうんじゃないかと、正直、不安だった私・・・・・・
けれど、そこをまさにこの方が、救い上げてくれました!
TSJファンにとっては、足を向けて眠れないほどの大恩人です。
盲人を装い、山賊まがいのこともする謎の男。
はたしてその正体は・・・・・・!?
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◆ 獅子丸(俳優:与那覇 圭一)
そして、高僧・久米法師を、息子のように慕う、獅子丸役の与那嶺 圭一さん。
これが、本当にハマリ役!!
おばかで無邪気で可愛らしくって、母性本能くすぐられまくり。
すごい可能性を秘めているのはわかるのに、
今までもうひとつ活かしきれてない気がしてた、圭一さんの個性が
今回の舞台で爆発しました!!
突き抜けた天真爛漫キャラが、彼本来の少年のようなイメージに
ピッタリあって,楽しんで演じているのが感じられ、
観ていてとっても気持ちよかった。
一度こんな風に自分を解き放なてたら、これからの芝居は、
今まで以上に楽しくなるだろうなあ!
(つづく)