舌でインドに旅をする
『ビーナチュラル』の料理教室、『食の学校』に飛び入り参加しました。
そこでこの5月、GW限定で出された
『自家製厚切りベーコンカレー』に、すっかりノックアウトされた私。
聞けば、お店の料理教室でカレーを教える日もあると聞いて、
熱に浮かされたようにエントリーしてしまいました。
ただこのベーコンカレーは、2日かかりで作る代物で、
とても2~3時間の教室でできるレベルではないとのこと。
そこで今回、教室で習うのはひき肉のキーマカレー。
正直、インド料理屋で何度か食べたキーマカレーは
トマトの酸味が強すぎて苦手だったけど
ビーナチュラルの料理にまずいものが出るはずはない!
と信じて、いそいそ出かけていきました。
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包丁でたたいて粗引きにした鶏モモ肉を、赤ワインで煮込み
ここにトマトとソフリット(ダシのようなもの)を入れて
更に煮詰めると、キーマカレーのベースになりますが
同時にこれはとても美味しいボロネーゼソースでもあるのです。
これだけでも、パスタにかければごちそう!
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料理教室なんて初めてだけど、この食の学校は、
鍋も包丁もまな板もフライパンも、何もかも持参。
コンロやミルもと聞いて、びっくり!
まあ、どうしても用意できないものは、
お店のものや他の生徒さんのを借りるなどして事なきを得たのですが
教室の為だけに買うのもなぁ・・・・・・と、話を聞いた時には正直困惑。
でも、終わる頃には「ミル、買おうかな・・・・・・」
となっちゃってるんですよコレが。
もともと私も、家で作るのは市販のルーを使わないスパイスカレー。
でも、本やテレビを参考にしてスパイスを選んでいたので、
それぞれの味や、入れる意味までは理解していなかったんです。
オリジナルレシピに使うにしても、
せいぜい無難なクミンやターメリックくらいで。
ところが今回は、不思議な風味のカルダモンやコリアンダー、苦いクローブ、
辛いブラックペッパー、お菓子のイメージしかないシナモンなど
スパイスをひとつひとつ試食しながら勉強し、煎ってミルで挽いて、
ガラムマサラ(ブレンドスパイス。日本で言うところのカレー粉)を
作るところから始めるので、本当に勉強になりました。
これを使いこなせたら、理想のカレーが作れるかも!?
たくさんのスパイスをフライパンで炒るところ。
日向さんが自分で食べる時は、
その日の気分でスパイスの配合を決めるのだそう。
スパイスは、漢方でいうところの生薬。
田七人参の粉末入れたら、血液サラサラになるかしら?
メグスリノキを入れたら目に・・・・・・
イチョウの葉を入れたら認知症予防・・・・・・
なんて妄想に拍車がかかります。
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ここは「学校」と名乗るだけあって食材の勉強や、
先生(ビーナチュラルのシェフ・日向さん)が本場のチキンカレーを求めて
インドを旅した話などを写真と共に紹介してくれたりもして、
その料理の生まれた土地の気候・文化まで学べます。
おまけに全員がmy鍋・myコンロ持参なので、
みんなが一通りのプロセスを実践できる。
私が「料理教室って、うまい人や積極的な人ばかりが活躍するだろうから、
私も今日はきっと皿洗いばかりか・・・と思ってた」と言うと
他の生徒さんは「他の料理教室はそうよ。でもここは違うの」
「毎回、感動です」と目をキラキラ。
なんとなく、ビーナチュラルの料理が美味しい訳が
わかったような気がしました。
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そして、出来上がったキーマカレーの美味しかったこと!!
長く煮詰めれば、ベースのトマトの酸味もまろやかになり、
自分好みの味になる事もわかったし
家で作る時には大好きなショウガをいっぱい入れよう!とか、
辛みがもっと欲しいから、豆板醤を入れてみよう!とか
色々自分なりに工夫してみたくなりました。
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本日のメニューは、『キーマカレー』『スパイスライス』
『沖縄夏野菜のピクルス』『チャイ』・・・・・・そして『旅のお話』。
素敵な空間で、旅の話を聞きながら、少人数でわきあいあいと。
nayaの料理教室初体験は、出来すぎなくらいの楽しいひとときでした。
BE NATURAL