グランド・フィナーレ!!
まさに、そう呼ぶにふさわしいステージでした!!
拘束心臓病を患うMちゃんの、渡米心臓病移植に向けての
募金を募る活動が、2月28日をもって終了します。
1億5200万もの費用を必要とするこの手術。
はじめは誰もが不安を覚えたこの金額に、1ヵ月後集まったのは・・・
なんと、2億数千万………!!!
老若男女、有名無名、県内外を問わず多くの人が、
Mちゃんのご両親の涙の訴えに感銘を受け
募金で、ボランティア活動で、ブログやチラシでの呼びかけで
協力し合い、小さな流れがいつしか奔流となって
一気にMちゃんを、光の射す方へ押し上げました!
開場には、10頭近いシーサーも現れて、お祝いムード全開!
こんなにたくさんの獅子を、一度に見たのは初めて!
その迫力に感激しました!!
Mちゃんはこの後、3月3日に九州大学病院に転院して渡航に備え、
4月5日、いよいよ家族と共にアメリカはコロンビア州へ出発します。
難しい手術ですし、今後も本人やご家族にとって
大変な日々が続くかと思いますが
ご一家の笑顔が一日も早く、沖縄に戻ってくる日を信じて待ってますよ!!
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募金目標額達成のニュースがあまりにも早かった為、
早い時期から予定されていた、2月13日の神森中、
27日の神森小のチャリティーコンサートは
急きょ、お祝いムードの激励コンサートに変更になりました!!
この二つのコンサート。
出演者の中にある方の名前を見つけて、不謹慎にもおおはしゃぎ!
下地 勇さん。
沖縄県・宮古島生まれのアーティストで、宮古の言葉「ミヤクーフツ」で
歌う曲を、数多く発表している異色ミュージシャン。
昨年話題になった砂川 恵理歌さんの歌う『一粒の種』は、
同じく宮古出身の看護士・高橋 尚子さんが末期がんの患者さんの
遺志を元に、作詞下地さんが作曲した名曲ですが
コンサートでは、オリオンビールのCMソング『希望を注げ』で盛り上がり、
Mちゃんの前途を祝し、開場全体で希望のコーラスを歌い上げました。
『希望を注げ』は、ニューアルバム『NO REFUGE』の特典CD。
今いちばん大好きな歌です。
♪夢のグラスに 希望を注げ♪
まさに、今の心境にピッタリの一曲ですね。
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2月9日には、単独ライブにも出向きました!
宮古の言葉は、沖縄の他の地域の人にも解らないと言われるほど超難解。
しかも下地さんは、その宮古島でも滅びつつある古い言葉を、
あえて選んで歌詞にしているので
聴くのはもちろん歌詞カードを見ても、意味はさっぱり分かりません。
でも、言葉がわからない分、純粋に音楽としての迫力がバンバン伝わってきて
少しくぐもったような、それでいて透明感のある、
下地さんの声で紡ぎだされるミヤクーフツは、耳に心地よく響き
意味がわからない分、想像力をかきたて
激しくしぶきを上げる大河や
深い悲しみ
気のおけない仲間達との楽しい酒宴が、ありありと思い描けるのです。
間違っているかもしれないけど、それでもいいの。
学生時代に受けた、詩論の講義での教授の言葉
「音楽は、もっとも純粋な芸術である」
言葉や視覚的な要素での説明がない分、文学や絵画よりシンプル。
言い訳のない純粋な芸術。
教授の話は本当に難しくて、もしかしたら意味合いが、
違っているかもしれないけれど
下地さんの、歌声も音の一つとして、聴く人の広がる思考を
邪魔しない音楽は、胸に心地よく響き、脳をしびれさせ
あの時の講義の、本当の意味を
体感しているかのような気分になるのです。
もちろん、歌詞カードには標準語訳も載っていて、
まるで洋楽のように、後になって意味を知り、
納得と驚きを得る楽しみもあるのですが
聴く時にはやっぱり、私だけの思い描く世界がとめどなく広がるの。
日本やアジアを飛びまわる、沖縄を代表するアーティストの
お一人ですが、隔月で浦添市のライブハウス『グルーブ』にて
限定50人のライブを続けているのも、最大の魅力!!
ギター一本で、歌い上げる下地 勇さんの生声は、
本っ当に素晴らしいの一言です!!!
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チャリティーコンサート終了後、歌い終わった下地さんを激写!
ご本人の了承を得て、掲載しています。
長身で人柄も良くて、本当に素敵・・・・・・(ハートの目)